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06/19/2019

希少な2勝と連勝

2強ムードのユニコーンステークスを制したのは、これが初のダート戦だった3番人気のワイドファラオ。2番人気デュープロセスの追い上げをアタマ差しのいで逃げ切った。ダート未経験馬の優勝はレース史上初である。
快挙はもうひとつ。新馬からNHKマイルカップまで一貫して芝のマイル戦を使われてきた同馬は、2走前にニュージーランドトロフィーを制覇。86年以降、芝とダートでJRAマイル重賞を勝った馬はメイショウボーラーを最後に絶えて久しく、実に14年ぶりの誕生となった。

タイキシャトル   97年ユニコーンS   97年&98年マイルCS 98年安田記念
エルコンドルパサー 98年共同通信杯    98年NHKマイルC
アグネスデジタル  00年マイルCS    02年フェブラリーS  03年安田記念
クロフネ      01年NHKマイルC  01年武蔵野S
アドマイヤドン   01年朝日杯FS    04年フェブラリーS
サイレントディール 03年シンザン記念   03年武蔵野S
メイショウボーラー 03年デイリー杯2歳S 05年フェブラリーS
ワイドファラオ   19年NZトロフィー  19年ユニコーンS

3歳春の時点で“W制覇”を果たしたのは、エルコンドルパサーとワイドファラオだけ。デビュー2戦をダートで連続圧勝した前者は、共同通信杯が降雪により芝で施行できなかったため、ダート1600mで重賞初制覇。クロフネのようにダート転向のチャンスがあったら、それはそれで、とてつもない実績を残していたに違いない。ワイドファラオの秋は、芝か、ダートか、それとも二刀流か…。

ユニコーンステークスと同じ日、阪神で行なわれた古馬の芝マイルオープン、米子ステークスを勝ったオールフォーラヴも、なかなか興味深い実績を残した。同馬は前走、8番人気という低評価で1600万条件を勝ったのだが、フロックとは思われず、オープン昇級初戦で1番人気に支持され、連勝してのけた。こんな馬はなかなかいない。86年以降、条件戦を6番人気以下、続く平地オープンを1番人気で勝った馬は以下のとおり。

レオプラザ     1500万6番人気 → 谷川岳S  
ブリザード     1500万6番人気 → ガーネットS
トウショウフリート 1500万6番人気 → パラダイスS
ファンドリショウリ  900万6番人気 → 中日新聞杯
タマモルビーキング 1600万6番人気 → トパーズS
ローレルベローチェ 1600万6番人気 → 淀短距離S
セレスハント    1600万7番人気 → ペルセウスS
オールフォーラヴ  1600万8番人気 → 米子S
ナチュラルナイン  1000万10番人気 → 札幌日経OP
ライオンボス    1000万15番人気 → 韋駄天S

条件戦をオールフォーラヴよりも低人気で勝った馬は2頭いるが、ナチュラルナインの前走は、昇級初戦で初の芝長距離戦だったから人気薄。それを大楽勝して、同コース、斤量2キロ減だったから、今走は1番人気。ライオンボスの前走は、3走前と2走前を連続大敗した上に、初の直線競馬だったから人気薄。それを大楽勝して、同じコース、引き続き53キロだったから、今走は1番人気。どちらも人気薄と1番人気にははっきりした理由があった。
それにひきかえオールフォーラヴは、前走がタイム差なしの辛勝で、斤量1キロ増。条件が特に好転したわけでもない。ファンの慧眼に脱帽である。

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