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07/03/2019

ジンクスに挑む良血馬

コース全面改修後は、中央4場に引けを取らない規格を備え、夏競馬が施行されるようになった中京競馬場。となれば当然、有力2歳馬のターゲットとなる。12年以降、夏の中京開催で勝ち上がった重賞ウィナーは枚挙に暇がなく、ハープスター、ワグネリアン、アドマイヤマーズはG1制覇。現3歳世代は特にレベルが高く、アドマイヤマーズのほかにもハッピーアワー、プールヴィル、ファンタジストが重賞を勝ち、カテドラル、アドマイヤジャスタがG1を好走している。
この“登竜門開催”から、今年も大物候補が早々に現れた。開幕初日、芝1600mの新馬戦を快勝した、ラインベック。センスあふれるレースぶり、ディープインパクト×アパパネという血統は、かなりのスケールを感じさせる。しかし一方で、その良血にこそ、一抹の不安も感じてしまう。「走りすぎた名牝の子は走らない」というジンクスがあるからだ。
86年以降、JRA・G1を3勝以上した牝馬は15頭。現役のアーモンドアイと、初産駒がまだ1歳のストレイトガール、メイショウマンボを除くと12頭。それらの産駒頭数(既出走馬に限る)は以下のとおり。

<7勝>
ウオッカ→5頭

<6勝>
ブエナビスタ   →3頭
ジェンティルドンナ→1頭

<5勝>
メジロドーベル→7頭
アパパネ   →3頭

<4勝>
ダイワスカーレット→6頭

<3勝>
メジロラモーヌ  →11頭
ニシノフラワー  →9頭
ファレノプシス  →11頭
テイエムオーシャン→8頭
スティルインラブ →1頭
スイープトウショウ→6頭

驚くなかれ、計71頭の産駒のうちオープンを勝ったのは、なんと1頭。障害のオープン特別を2勝した、テイエムオーシャンの3番子、テイエムオペラドンのみ。平地のオープンウィナーは皆無という、目を覆うばかりの惨状だ。

71頭のうち現役産駒は以下の16頭。

ウオッカタニノフランケル(牡4)・タニノミッション(牝3)

ブエナビスタ→ソシアルクラブ(牝4)・タンタラス(牝3)

ジェンティルドンナ→モアナアネラ(牝3)

メジロドーベル→ホウオウドリーム(牡5)・ピンシェル(牡3)

アパパネ→モクレレ(牡5)・ジナンボー(牡4)ラインベック(牡2)

ダイワスカーレット→ダイワエトワール(牝5)・ダイワメモリー(牝4)

ファレノプシス→レイナローサ(牝3)

スイープトウショウ→トウショウビクター(6牡)・スイーズドリームス(5牡)・スイープセレリタス(3牝)

16頭のうちオープン馬は、ウオッカの4番子タニノフランケルと、アパパネの“次男坊”。前者は今週の七夕賞に出走を予定しており、後者も夏の間に重賞を使われそう。平地オープン初勝利は、この2頭と“三男坊”ラインベックの争いか…。

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