03/12/2019

二桁人気&同着で勝ち取った桜切符

大本命ダノンファンタジーが快勝したチューリップ賞とは対照的に、堅軸不在のフィリーズレビューは12番人気ノーワンと3番人気プールヴィルがなんと1着同着(公式には馬番の若い方が上に表示される)。3着は6番人気ジュランビルで、3連単は26万馬券&15万馬券という大波乱決着となった。
グレード制導入以降、同着優勝のJRA重賞は以下の6レースのみ。人気サイドが必ず絡んでいる中、ノーワンの存在は異彩を放っている。

88年阪神大賞典 1番人気タマモクロス   &5番人気ダイナカーペンター
97年平安S   3番人気シンコウウインディ&2番人気トーヨーシアトル
02年京成杯   2番人気ヤマニンセラフィム&1番人気ローマンエンパイア
07年阪急杯   3番人気プリサイスマシーン&4番人気エイシンドーバー
10年オークス  1番人気アパパネ     &5番人気サンテミリオン
19年フィリーズレビュー 12番人気ノーワン     &3番人気プールヴィル

「二桁人気でのトライアル1着」は「権利取りをかけた格下馬の大激走」とほぼイコール。86年以降、JRA牡牝3冠トライアルレースを二桁人気で勝った馬と、その本番成績は以下のとおり。

マイネルグラウベン NHK杯  (10番人気)→ダービー(5番人気20着)
トーワトリプル   NHK杯  (11番人気)→ダービー(8番人気4着)
マルチマックス   スプリングS (10番人気)→皐月賞 (11番人気14着)
フミノパラダイス  アネモネS (10番人気)→桜花賞 (5番人気6着)
レオリュウホウ   セントライト記念 (10番人気)→菊花賞 (12番人気9着)
ワンダーファング  スプリングS (11番人気)→皐月賞除外
ジョーディシラオキ チューリップ賞 (11番人気)→桜花賞 (9番人気9着)
クリノキングオー  若葉S   (11番人気)→皐月賞 (9番人気16着)
シンコールビー   フローラS (14番人気)→オークス(9番人気3着
ヤマトマリオン   フローラS (10番人気)→オークス(9番人気13着)
トーセンシャナオー セントライト記念 (12番人気)→菊花賞 (9番人気16着)
マイネレーツェル  フィリーズレビュー(11番人気)→桜花賞 (9番人気6着)
ベンチャーナイン  プリンシパルS (10番人気)→ダービー(13番人気9着)
ダイアナバローズ  紫苑S   (11番人気)→秋華賞 (13番人気17着)
ダノンミル     若葉S   (12番人気)→皐月賞 (6番人気13着)
ショウナンラグーン 青葉賞   (10番人気)→ダービー(9番人気6着)
モズカッチャン   フローラS (12番人気)→オークス(6番人気2着
ノーワン      フィリーズレビュー(12番人気)→桜花賞?

“反動”の大きさは一目瞭然。本番も勝った馬は皆無で、2着はモズカッチャン、3着はシンコールビーのみ。ノーワンも苦戦必至だが、はたして…。

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03/05/2019

大荒れの雛祭り

雨、重馬場の皐月賞トライアルは大波乱。8番人気の優勝は、12年の9番人気コスモオオゾラに次ぎ、65年のタマシユウホウと並んでワースト2位タイ。弥生賞史上、7番人気以下の勝ち馬はこの3頭だけである。
あっと言わせたのはメイショウテンゲンだけじゃない。3日日曜の終盤は荒れまくり、WIN5は「7→14→5→13→8番人気」でキャリーオーバー。中山10レースと阪神メインの古馬オープンは、どちらも二桁人気の単勝万馬券馬が勝ってしまった。86年以降、JRAオープンを単勝万馬券馬が2勝した日はこれが初めてである。
その鞍上は、前者が柴田大知、後者が酒井学。単勝万馬券馬でオープンを勝ったのは、二人ともこれが2回目。86年以降、JRAオープンを二桁人気馬で2勝以上した騎手は91人もいるが、単勝万馬券馬で2勝以上した騎手は以下の6人しかいない。

<4回>
勝浦正樹
01/11/11 オーロカップ(東京芝1400m)サンライズタイガー 104.6倍(14人気/14頭)
06/12/17 フェアリーS(中山芝1200m)アポロティアラ   102.0倍(13人気/16頭)
09/08/29 朱鷺S   (新潟芝1400m)マイケルバローズ  138.1倍(14人気/18頭)
12/11/18 福島2歳S (福島芝1200m)ディアセルヴィス  172.7倍(16人気/16頭)

江田照男
98/03/29 日経賞   (中山芝2500m)テンジンショウグン 355.7倍(12人気/12頭)
00/06/11 菖蒲S   (東京ダ1600m)コンバットハーバー 119.6倍(12人気/16頭)
00/10/01 スプリンターズS(中山芝1200m)ダイタクヤマト   257.5倍(16人気/16頭)
12/03/24 日経賞   (中山芝2500m)ネコパンチ     167.1倍(12人気/14頭)

<3回>
秋山真一
04/03/07 中京記念   (中京芝2000m)メイショウキオウ 161.9倍(16人気/16頭)
08/08/31 キーンランドC(札幌芝1200m)タニノマティーニ 161.4倍(16人気/16頭)
13/05/26 ディープインパクトC(京都芝1400m)サクラアドニス  135.7倍(16人気/18頭)

<2回>
北村友一
11/10/29 萩S   (京都芝1800m)スノードン     154.6倍(8人気/8頭)
13/10/06 京都大賞典(京都芝2400m)ヒットザターゲット 166.2倍(11人気/13頭)

酒井学
12/07/08 プロキオンS(中京ダ1400m)トシキャンディ  119.2倍(12人気/16頭)
19/03/03 大阪城S  (阪神芝1800m)スピリッツミノル 109.8倍(13人気/15頭)

柴田大知
11/12/04 ターコイズS(中山芝1600m)マイネプリンセス  114.1倍(14人気/15頭)
19/03/03 総武S   (中山ダ1800m)マイネルオフィール 160.1倍(14人気/14頭)

今週はフィリーズレビューに酒井がキュールエミヤビで出走予定(4/9の抽選対象)。前走は500万条件を11番人気で12着に敗れているため、出走かなえば間違いなく超人気薄だが、はたして…。

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02/28/2019

復活スマート 本格化ウイン

単勝1番人気が4倍ちょうど、3連複1番人気が23.5倍、3連単1番人気が89.8倍という大混戦の阪急杯を制したのは、スマートオーディン。16年のダービーで6着に来たあと屈腱炎に見舞われ、昨夏ようやく復帰を果たしたが、以降4戦は12、15、9、10着と惨敗続きだった6歳馬だ。
ダービー出走にこだわったトレーナーとNHKマイルカップを望んだオーナーとの間に生じた確執がダービー後の転厩に繋がった、という噂は、復帰後の出走距離(1800m→1600m→1600m→1600m)を見る限りおそらく事実だろう。今回はさらに短縮して1400m。もちろんキャリア初の挑戦。そのことと、復帰後の成績があいまって11番人気という低評価になったわけだが、終わってみれば大外直線一気の快勝だった。
この1400mという距離は、大方のスプリンターにもマイラーにもこなせるが、どちらかと言えばスプリンター寄り。マイラーが距離短縮を試みるケースより、スプリンターが距離延長に挑むケースの方がより一般的だ。86年以降、1400m以下未経験でJRA古馬芝1400m重賞を勝った馬は以下の13頭。このうちスマートオーディンのみ、1600m戦の勝ち鞍さえなかった。さらに同馬のみ、2000m超のレース、それも重賞(京都新聞杯)を勝っていた。阪急杯を使った陣営も、勝った馬も大したものである。

ニッポーテイオー  86年スワンS
ダイイチルビー   91年京王杯SC
スティンガー    00年京王杯SC
フサイチリシャール 06年阪神カップ
リディル      11年スワンS
サダムパテック   12年京王杯SC
ダイワマッジョーレ 13年京王杯SC
スマートレイアー  14年阪神牝馬S
ミッキーアイル   14年スワンS
サトノアラジン   16年京王杯SC
ミスパンテール   18年京都牝馬S
ムーンクエイク   18年京王杯SC
スマートオーディン 19年阪急杯

一方、東の中山記念は、11頭中5頭がG1馬というハイレベルの混戦だったが、勝ったのはG1未勝利の中山巧者、ウインブライト。この馬の実績も実に個性的で興味深い。
86年以降、JRA芝1800~2000m重賞を5勝以上した馬は以下の6頭。ウインブライト以外の非G1ウィナーはメイショウカイドウのみ。こちらは“小倉の鬼”である。

<6勝>
カンパニー 京阪杯 産経大阪杯 中山記念2勝 毎日王冠 天皇賞秋

<5勝>
メイショウカイドウ 小倉記念2勝 小倉大賞典 北九州記念 七夕賞
オグリキャップ   毎日杯 京都4歳特別 高松宮杯 毎日王冠2勝
ネーハイシーザー  中日スポーツ賞4歳S 産経大阪杯 京阪杯 毎日王冠 
天皇賞秋
エアグルーヴ    マーメイドS 札幌記念2勝 天皇賞秋 産経大阪杯
ウインブライト   スプリングS 福島記念 中山記念2勝 中山金杯

86年以降、中山芝重賞を4勝以上した馬は以下の7頭。ウインブライト以外の非G1ウィナーはバランスオブゲームだけである。

<6勝>
マツリダゴッボ AJC杯 オールカマー3勝 有馬記念 日経賞

<4勝>
バランスオブゲーム 弥生賞 セントライト記念 中山記念2勝
ナリタブライアン  朝日杯3歳S スプリングS 皐月賞 有馬記念
サクラローレル   金杯 中山記念 オールカマー 有馬記念
サクラバクシンオー クリスタルC スプリンターズS2勝 ダービー卿CT
ヴィクトワールピサ 弥生賞 皐月賞 有馬記念 中山記念
ウインブライト   スプリングS 中山記念2勝 中山金杯

新境地で復活したスマートオーディンは、高松宮記念をパスして安田記念が目標。5歳で完全本格化したウインブライトは、次走大阪杯。遅れてきた実力馬2頭の頂点奪取は、はたしてなるか…。

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02/21/2019

驚異の32キロ増V

1~3番人気がすべて馬券圏外に飛んだ京都牝馬ステークスは、9→7→12番人気の大波乱決着。激走した3頭のうち特にたまげたのは、デアレガーロ。前走からなんと32キロ増での優勝は、アンビリーバブル!としか言いようがない。
86年以降、前走から20キロ以上増でJRA重賞を制した馬は18頭。その中には、前走で減りすぎていたのが戻った馬もいるので、「前々走から20キロ以上」に限ると以下の7頭となる。

トウカイテイオー
91/04/14 皐月賞  (1着) 456㎏
91/05/26 ダービー (1着) 460㎏ +4㎏
92/04/05 産経大阪杯(1着) 480㎏ +20㎏

トロットスター
01/03/25 高松宮記念   (1着) 436㎏
01/06/03 安田記念    (14着) 432㎏ -4㎏
01/09/30 スプリンターズS(1着) 456㎏ +24㎏

テイエムオーシャン
01/11/11 エリザベス女王杯(5着) 446㎏
01/12/23 有馬記念    (6着) 440㎏ -6㎏
02/08/18 札幌記念    (1着) 478㎏ +38㎏

テイエムドラゴン
06/03/11 阪神スプリントJ(1着) 500㎏
06/04/15 中山グランドJ (2着) 478㎏ -22㎏
07/11/10 京都ハイJ   (1着) 524㎏ +46㎏

ローズキングダム
10/04/18 皐月賞  (4着) 438㎏
10/05/30 ダービー (2着) 440㎏ +2㎏
10/09/26 神戸新聞杯(1着) 462㎏ +22㎏

サトノノブレス
13/09/22 神戸新聞杯(3着) 488㎏
13/10/20 菊花賞  (2着) 494㎏ +6㎏
14/01/19 日経新春杯(1着) 514㎏ +20㎏

デアレガーロ
18/08/26 キーンランドC(8着) 462㎏
18/10/27 スワンS   (6着) 454㎏ -8㎏
19/02/16 京都牝馬S  (1着) 486㎏ +32㎏

唯一、テイエムオーシャンが、前々走から30キロ以上増でV。これはすごい。その札幌記念は、2走後マイルチャンピオンシップ優勝のトウカイポイントが2着、2走後有馬記念3着のコイントスが3着、次走菊花賞4着のアドマイヤドンが4着だから、相手が弱かったわけじゃない。そして、次走天皇賞秋は20キロ減だから、38キロ増は明らかに太りすぎ。勝った馬も、2番人気に支持したファンも、アッパレ!である。

今年の皐月賞は、サートゥルナーリアが朝日杯から、ダノンチェイサーがきさらぎ賞から、ダノンキングリー&アドマイヤマーズが共同通信杯から直行する。中でも、3か月半ぶりとなるサートゥルナーリアはいかほどの“成長”をしているか、要注目だ。

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02/12/2019

キングリーVよりマーズ2着

先週取り上げたばかりの絶好調「ダノン軍団」がまたやった。過去7年の勝ち馬のうち5頭がその後G1ホースとなっている出世レース、共同通信杯をダノンキングリーが制覇。きさらぎ賞を快勝したダノンチェイサーに続く、牡馬クラシック候補の誕生だ。
この2頭はいずれもディープインパクト産駒。昨年はロードカナロア産駒に牝馬3冠を勝たれ、ダノンプレミアム不在の牡馬1冠目も不発に終わったが、残る牡馬2冠はきっちり確保。今年のクラシック路線でも順当に“最大派閥”を形成するだろう。
3歳世代の強さと言えば、父サンデーサイレンスも相当なものだったが、息子はその上を行く。それぞれの、JRA重賞およびJRA・G1における「3歳世代の勝利数割合」は以下のとおり。

サンデーサイレンス
JRA重賞  3歳世代114勝/通算311勝 .367
JRA・G1 3歳世代 29勝/通算 71勝 .408

ディープインパクト
JRA重賞  3歳世代82勝/通算192勝 .427
JRA・G1 3歳世代24勝/通算 46勝 .522

見方を変えれば、4歳以降のディープインパクト産駒は3歳時ほど当てにできない、ということ。3歳の評判馬は素直に有力視し、4歳以上の人気馬は疑ってかかるのが、対ディープ産駒の正攻法と言えそうだ。

しかし、大方のファンにとって今年の共同通信杯は、「ダノンキングリーが勝ったレース」ではなく、「アドマイヤマーズが負けたレース」ではなかろうか。無敗の2歳王者が単勝1.7倍で喫した初黒星は、それほど衝撃的なものだった。
もっともこの敗北は、統計的には不思議でもなんでもない。阪神の2歳G1が牝馬限定戦になった91年以降、朝日杯ウィナーが3歳初戦(春G1前)であげた実績は以下のとおり。

91年ミホノブルボン   →スプリングS 1着(1番人気)
93年ナリタブライアン  →共同通信杯  1着(1番人気)
94年フジキセキ     →弥生賞    1着(1番人気)
95年バブルガムフェロー →スプリングS 1着(1番人気)
99年エイシンプレストン →きさらぎ賞  9着(1番人気)
01年アドマイヤドン   →若葉S    3着(1番人気)
02年エイシンチャンプ  →弥生賞    1着(2番人気)
03年コスモサンビーム  →スプリングS 5着(1番人気)
04年マイネルレコルト  →弥生賞    3着(2番人気)
05年フサイチリシャール →共同通信杯  2着(1番人気)
06年ドリームジャーニー →弥生賞    3着(2番人気)
07年ゴスホークケン   →NZトロフィー 12着(1番人気)
08年セイウンワンダー  →弥生賞    8着(2番人気)
09年ローズキングダム  →スプリングS 3着(1番人気)
10年グランプリボス   →スプリングS 4着(5番人気)
11年アルフレード    →スプリングS 12着(2番人気)
12年ロゴタイプ     →スプリングS 1着(1番人気)
13年アジアエクスプレス →スプリングS 2着(1番人気)
14年ダノンプラチナ   →スプリングS 3着(2番人気)
15年リオンディーズ   →弥生賞    2着(1番人気)
16年サトノアレス    →スプリングS 4着(1番人気)
17年ダノンプレミアム  →弥生賞    1着(1番人気)
18年アドマイヤマーズ  →共同通信杯  2着(1番人気)

最初の4頭はすべて勝ったが、エイシンプレストン以降は19頭でわずか3勝と“死屍累々”。トライアルと違って他馬より重い斤量を背負い、3着馬を4馬身離したアドマイヤマーズは、むしろ健闘した方だろう。
サトノアレスまでの敗退馬15頭のうち、3歳春G1を勝ったのはグランプリボスのみ。マーズの巻き返しも至難の業と思えるが、はたして…。

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02/05/2019

悲願へ着々 ダノン軍団

独立系システムインテグレーターの大手、株式会社オービックの代表取締役である野田順弘氏は、「ダノン」冠で知られる大馬主(名義は株式会社ダノックス)。毎年のように良血馬、高額馬を買いまくって好成績をあげ、POG界でも個人馬主としては屈指の注目を集める。
しかしなぜか、一流馬の実績はマイル以下に偏り、クラシックとは未だ縁がない。JRA重賞21勝の距離別内訳と、1800m以上で勝った6頭は以下のとおり。芝2000m以上となると、ダノンバラードとダノンプレミアムの2頭だけである。

1200m 4勝
1400m 1勝
1600m 10勝
1800m 2勝
2000m 3勝
2200m 1勝

ダノンシャンティ 10年毎日杯     阪神芝1800m
ダノンバラード  10年ラジオNIKKEI杯 阪神芝2000m
ナイスミーチュー 12年シリウスS   阪神ダ2000m
ダノンバラード  13年アメリカJCC 中山芝2200m
ダノンプレミアム 18年弥生賞     中山芝2000m
ダノンチェイサー 19年きさらぎ賞   京都芝1800m

G1ウィナーは以下の5頭。すべて芝マイルで勝っている。

ダノンシャンティ  10年NHKマイルC 東京芝1600m
ダノンシャーク   14年マイルCS   京都芝1600m
ダノンプラチナ   14年朝日杯FS   阪神芝1600m
ダノンプレミアム  17年朝日杯FS   阪神芝1600m
ダノンファンタジー 18年阪神JF    東京芝1600m

キングカメハメハと同じ“松国ローテ”でダービーに挑んだダノンシャンティは、大一番前日に骨折が判明して出走取消。父ディープインパクトに重賞初タイトルを贈ったダノンバラードは、皐月賞3着、ダービー不出走。2歳王者ダノンプラチナは、皐月賞11着、ダービー不出走。デビューから4戦連続圧勝のダノンプレミアムは、挫石で皐月賞を回避し、ダービー6着。
2歳女王のダノンファンタジー、きさらぎ賞快勝のダノンチェイサーは、軍団悲願のクラシック初制覇を果たせるか…。そして、長期休養から復帰する大物ダノンプレミアムは、芝2000mの大阪杯でG1V2を果たせるか…。

ちなみに、「ミッキー」冠で知られる夫人、野田みづきオーナーは、重賞14勝のうち6勝を芝2000m以上であげており、G1は芝マイルで2勝、芝2000m以上で3勝。クラシックはミッキークイーンで勝っている。夫としても、そろそろ面目を施したいところだろう(笑)。

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01/31/2019

頂点目前ダノンスマッシュ

昨秋の京阪杯に続いてシルクロードステークスも、ダノンスマッシュが1番人気で制覇。2着馬につけた着差は、前走が「13/4馬身=0.3秒差」、今回が「11/4馬身=0.2秒差」。この2走のパフォーマンスによって、同馬は大物スプリンターの仲間入りを果たした。

86年以降、芝1200mのJRA古馬重賞を「1番人気」「0.2秒以上差」で勝った馬はのべ33頭。そのうち3歳馬は以下の6頭。55キロ背負ったダノンスマッシュ以外の3頭はすべてG1ホースである。

エイシンワシントン 94年セントウルS   54㎏
ヒシアケボノ    95年スプリンターズS 55㎏
タイキシャトル   97年スプリンターズS 55㎏
グランプリエンゼル 09年函館スプリントS 51㎏
ロードカナロア   11年京阪杯      55㎏
ダノンスマッシュ  18年シルクロードS  55㎏

86年以降、芝1200mのJRA古馬重賞を「1番人気」「0.2秒以上差」で2勝以上した馬は以下の7頭。ダノンスマッシュ以外の6頭はすべてG1ホースで、うち4頭はG1を2回以上勝っている。

ロードカナロア   11年京阪杯      12年シルクロードS  13年高松宮記念
サクラバクシンオー 94年ダービー卿CT  94年スプリンターズS
マサラッキ     97年函館スプリントS 98年阪急杯
ビリーヴ      02年セントウルS   03年函館スプリントS
スリープレスナイト 08年北九州記念    08年スプリンターズS
ファインニードル  17年セントウルS   18年セントウルS
ダノンスマッシュ  18年京阪杯      19年シルクロードS

86年以降、芝1200mのJRA古馬ハンデ重賞を「1番人気」「0.2秒以上差」「56キロ(牝馬は54キロ)以上」で勝った馬は以下の4頭。ダノンスマッシュ以外の3頭はすべてG1ホースである。

マサラッキ     98年阪急杯     58㎏  1番人気
スリープレスナイト 08年北九州記念   56㎏  1番人気
ロードカナロア   12年シルクロードS 57㎏  1番人気
ダノンスマッシュ  19年シルクロードS 56.5㎏ 1番人気

ダノンスマッシュのほかに上記3つの実績をすべてそなえるのは、その父ロードカナロアのみ。2頭に共通するのは、3歳時京阪杯と4歳時シルクロードステークスの連勝だけじゃない。最強スプリンターの血は、早くもファーストクロップの1頭にしっかりと受け継がれている。
ダノンスマッシュのG1制覇は約束されたも同然だ。

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01/25/2019

久々上等 直行歓迎

キャリア3戦、ラジオNIKKEI賞以来の休み明け、という超異例の臨戦過程で挑んだ菊花賞を、7番人気で制したフィエールマン。4歳緒戦は一転、単勝1.7倍のダントツ人気に支持されたが、奇しくも、前走の自身と同じ「休み明けの7番人気」に勝たれてしまった。
その勝ち馬シャケトラの前走は有馬記念。あれ?出走してたっけ?と思って馬柱を見直すと、ブラストワンピースが制したひと月前のグランプリではなく、キタサンブラックが有終の美を飾った一昨年のグランプリ。なんと「中55週」、約1年と1か月ぶりの衝撃Vだ。
外厩の拡充によって、今や休み明けはさしたるマイナス要因にならなくなったが、このレベルの重賞をこれほどの久々で勝つのは尋常じゃない。86年以降、半年以上の休み明けでJRAのG2以上を勝った馬は24頭。8か月以上となると以下の12頭。今回のシャケトラは堂々、レコード更新である。

中55週 シャケトラ 17/12/24有馬記念→19/1/20アメリカJCC7番人気1着

中54週 サクラローレル 95/2/19目黒記念→96/3/10中山記念9番人気1着

中51週 トウカイテイオー 92/12/27有馬記念→93/12/26有馬記念4番人気1着

中48週 メジロマックイーン 92/4/26天皇賞春→93/4/4産経大阪杯1番人気1着

中46週 スイープトウショウ 05/11/13エリザベス女王杯→06/10/8京都大賞典2番人気1着

中46週 シンゲン 09/11/1天皇賞秋→10/9/26オールカマー5番人気1着

中44週 トウカイテイオー 91/5/26ダービー→92/4/5産経大阪杯1番人気1着

中43週 モガミヤシマ 87/5/10NHK杯→88/3/13中山記念3番人気1着

中43週 キングストレイル 04/11/13京王杯2歳S→05/9/18セントライト記念8番人気1着

中40週 スーパークリーク 88/12/25有馬記念→89/10/8京都大賞典1番人気1着

中38週 ドゥラメンテ 15/5/31ダービー→16/2/28中山記念1番人気1着

中37週 タンタアレグリア 16/5/1天皇賞春→17/1/22アメリカJCC7番人気1着

おそらくは、このシャケトラの「中55週V」や、アーモンドアイの「トライアル不出走3冠」が判断基準となって、サートゥルナーリアの皐月賞直行も、ブラストワンピースの大阪杯直行も決定されたのだろう。つまりノーザンファームは「しがらき」「天栄」の外厩施設に絶大な自信をもっているということ。海外では当たり前の「完全外厩制度」に、日本も着々と近づいている。それをノーザン一強でつまらん、と思うかどうかは別として。

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01/16/2019

記録に残る重賞初V

19年最初のG2、日経新春杯は、3年連続で1番人気が制した。86年以降、芝2000m超のハンデ重賞で1番人気が3連覇を遂げたのは、以下の4例のみ。うち2例はスペシャリストが跋扈する長距離戦、1例は30年以上前のことなので、この日経新春杯で果たされたV3の希少価値は相当高い。

ダイヤモンドS
93年マチカネタンホイザ→94年センゴクシルバー→95年エアダブリン
13年アドマイヤラクティ→14年フェイムゲーム→15年フェイムゲーム

京都記念
86年スダホーク→87年シンチェスト→88年カシマウイング

日経新春杯
17年ミッキーロケット→18年パフォーマプロミス→19年グローリーヴェイズ

平成の中央競馬を一気通貫する傾向は「西高東低」。関西馬が年間重賞勝利数で関東馬を逆転したのは、実質的に昭和最後の年となった88年のこと。以後、関東馬が再逆転したことは一度もなく、トータル「西2642勝 VS 東1226勝」。関西圏4場(京都・阪神・中京・小倉)に限ると、「西1549勝 VS 東233勝」。この233勝のうち、芝2000m以上の古馬戦を1番人気で勝った馬となると、以下の8頭のみ。グローリーヴェイズの勝利は、実に20年ぶりの快挙だった。

カシマウイング   88年京都記念 (京都芝2200m)飯塚
メジロアルダン   89年高松宮杯 (中京芝2000m)奥平
ホワイトストーン  91年産経大阪杯(京都芝2000m)高松
ヒシアマゾン    95年京都大賞典(京都芝2400m)中野隆
カネツクロス    95年鳴尾記念 (阪神芝2500m)堀井
タイキブリザード  96年産経大阪杯(阪神芝2000m)藤沢
サイレントハンター 99年産経大阪杯(阪神芝2000m)大久保洋
グローリーヴェイズ 19年日経新春杯(京都芝2400m)尾関

今週はハンデ重賞がなく、関西重賞は中京でダートの東海ステークスが組まれている。過去1番人気で制した関東馬は、ファストフレンド(00年)とグレンツェント(17年)のみ。登録関東馬は、2勝目を狙うグレンツェントを含め3頭だが、はたして…。

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01/08/2019

牝馬掲示板独占

2019年開幕週は、2日間で牡牝混合オープンが7鞍も組まれる豪華編成。このうち6鞍は牝馬の参戦が少なく、中山金杯は1頭で4着、京都金杯は2頭で3、7着、ジュニアカップは2頭で7、8着、ポルックスステークスは0頭、万葉ステークスは0頭、シンザン記念は2頭で4、9着。
しかし、初日の中山10レース、4歳以上芝1200mのカーバンクルステークスは、牝馬が大暴れ。7頭が出走し、2頭はブービーとシンガリだったが、残る5頭は掲示板を独占した。86年以降、牝馬が1~5着以上を占めたJRAオープン競走(アラブを除く)は15レースあるが、そのうち7レースは2歳戦で、3歳戦はなし。古馬戦8レースは以下のとおりだ。

87/9/13 京王杯AH(牝馬6頭/10頭)
1着 1番人気ダイナアクトレス  1番人気
2着 2番人気アイランドゴッテス 2番人気
3着 9番人気ユキノローズ    9番人気
4着 4番人気ダイナシュート   4番人気
5着 6番人気クールハート    6番人気

88/8/14 北九州短距離S(牝馬6頭/8頭)
1着 6歳スイートラブ    3番人気
2着 3歳クインモーニング  4番人気
3着 4歳マルブツエンプレス 6番人気
4着 3歳スルーオベスト   1番人気
5着 5歳ガストロノミー   7番人気
6着 4歳アンドロジェニー  5番人気

89/7/16 BSN杯(牝馬9頭/14頭)
1着 4歳タケデンジャスミン 6番人気
2着 5歳クールハート    1番人気
3着 5歳エイシンハピネス  2番人気
4着 7歳スイートラブ    13番人気
5着 3歳フジミマドリード  12番人気

91/11/24 シリウスS(牝馬6頭/11頭)
1着 4歳ミナモトジュニアス 5番人気
2着 4歳ハスキーハニー   1番人気
3着 5歳レッドプリティ   10番人気
4着 3歳トーワディステニー 2番人気
5着 4歳サムソンクイーン  3番人気

00/11/26 アンドロメダS(牝馬9頭/17頭)
1着 4歳メジロダーリング  2番人気
2着 3歳テネシーガール   3番人気
3着 4歳タイキダイヤ    4番人気
4着 4歳フレンチパッション 5番人気
5着 5歳オルカインパルス  8番人気
6着 4歳ニシオセーラム   1番人気

13/8/25 キーンランドC(牝馬12頭/16頭)
1着 5歳フォーエバーマーク 4番人気
2着 4歳ストレイトガール  1番人気
3着 5歳シュプリームギフト 6番人気
4着 5歳アドマイヤセプター 2番人気
5着 3歳ストークアンドレイ 10番人気
6着 4歳カディーシャ    14番人気

13/10/12 オパールS(牝馬10頭/12頭)
1着 4歳エピセアローム   2番人気
2着 5歳サイレントソニック 5番人気
3着 5歳メモリアルイヤー  9番人気
4着 5歳カラフルデイズ   7番人気
5着 4歳アイラブリリ    3番人気
6着 4歳バーバラ      1番人気
7着 4歳ビウイッチアス   6番人気
8着 7歳レジェトウショウ  11番人気

19/1/5 カーバンクルS(牝馬7頭/16頭)
1着 4歳モズスーパーフレア 1番人気
2着 6歳ナックビーナス   5番人気
3着 5歳レジーナフォルテ  6番人気
4着 6歳ペイシャフェリシタ 3番人気
5着 5歳カラクレナイ    4番人気

この8レースのうち7レースは、出走馬の過半数が牝馬。今年のカーバンクルステークスは、歴史に残る「牝馬優勢古馬オープン」と言えるだろう。

19年第2週は3日開催。牡牝混合オープンは6鞍組まれているが、登録牝馬は、0頭、3頭、1頭、1頭、1頭、5頭と“オフ”ムード。牝馬ファン(?)は3歳オープン2鞍(フェアリーS・紅梅S)に全力投球だ。

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