11/15/2018

サンライズライバル

秋季ダートG1、チャンピオンズカップのJRA前哨戦は、京都のみやこステークスと東京の武蔵野ステークスだが、今年はJBCが京都で開催されたため前者が休止となり、後者のみ。勝ったのは1番人気のサンライズノヴァだった。
この馬と、JBCクラシック3着馬サンライズソアは、同馬主&同年齢のダート馬であるため、いつまでたっても混同してしまう筆者のようなファンが相当数いると思われる。そこで自戒の念を込めて(笑)、よくよく見ればはっきりしている“個体差”を列記しよう。

サンライズノヴァ 父ゴールドアリュール 栗毛 追込脚質 音無厩舎 主戦戸崎
サンライズソア  父シンボリクリスエス 青鹿毛 先行脚質 河内厩舎 近走鞍上ルメールorデムーロ

この2頭、実は過去6回も対戦しており、それがまたややこしくしているのかも。対戦成績は3勝3敗のタイだ。

16年 樅の木賞   ノヴァ3着 ソア1着
17年 若葉S    ノヴァ6着 ソア11着
17年 ユニコーンS ノヴァ1着 ソア3着
17年 JDダービー ノヴァ6着 ソア2着
17年 武蔵野S   ノヴァ12着 ソア2着
17年 師走S    ノヴァ2着 ソア10着

実績に関しては、サンライズノヴァの方に際立った特徴がある。全7勝のうち6勝を東京コース、そのうちなんと5勝をオープンであげているのだ。
86年以降、同一競馬場のダートオープンを4勝以上した馬(アラブを除く)は、以下の8頭のみ。5勝は、同じく東京コースで記録したノンコノユメに並ぶ最多タイである。

<東京>
ノンコノユメ   青竜S ユニコーンS 武蔵野S 根岸S フェブラリーS
サンライズノヴァ ユニコーンS グリーンチャンネルC(2回) アハルテケS 武蔵野S
ナムラタイタン  欅S オアシスS(2回) 武蔵野S 
ダイナレター   神無月S 根岸S 銀嶺S 武蔵野S

<阪神>
スターリングローズ コーラルS プロキオンS(2回) シリウスS
ケイアイガーベラ  ポラリスS プロキオンS エニフS ギャラクシーS

<京都>
スマートボーイ  アンタレスS(2回) 平安S(2回)
オースミジェット トパーズS 平安S(2回) アンタレスS

王道を歩むサンライズ2頭の次走は、もちろんチャンピオンズカップ。約1年ぶり、通算7度目の対戦となる。先行する青鹿毛と、追い込む栗毛。勝ち越すのは、はたしてどちらか…。

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11/08/2018

ディープ産駒ダートG1初制覇

18回目にして初のJRA開催となったJBC、ジャパンブリーディングファームズカップは、G1×3のお祭り。「スプリント」ではルメールのG1騎乗機会4連勝に、「クラシック」ではケイティブレイブの強さに驚嘆。そして、最後の「レディスクラシック」でもちょっとしたサプライズが待っていた。
1番人気ラビットランを差し返したアンジュデジールの父はディープインパクト。この“芝王道サイアー”のJRA主催ダート重賞勝ちは、なんと7年ぶり2回目のことで、ダートG1は初勝利。極端なまでの「芝偏重」は、JRA通算成績の芝・ダート内訳からも一目瞭然である。

芝   1564-1363-1148-7481 勝率.135 連対率.253 3着内率.353
ダート  153- 159- 172-1432 勝率.080 連対率.163 3着内率.253

重賞に限ると以下のとおり。

芝   180-187-168-1135 勝率.108 連対率.220 3着内率.320
ダート  2- 0- 1- 19 勝率.091 連対率.091 3着内率.136

JRA主催ダート重賞には、わずか15頭で計22レースに出走。そのうち掲示板に載ったのは以下の7頭。

ボレアス      11年ユニコーンS 3着
ボレアス      11年レパードS  1着
ドラゴンフォルテ  13年マーチS   5着
グランプリブラッド 14年エルムS   4着
タムロミラクル   17年みやこS   4着
アンジュデジール  18年エルムS   5着
アンジュデジール  18年JBCレディスクラシック 1着

アンジュデジールは、今回のJBCレディクラシック制覇以前にも、昨年7月のスパーキングレディーカップ(Jpn3・川崎)、今年3月のエンプレス杯(Jpn2・川崎)、4月のマリーンカップ(Jpn3・船橋)と、交流重賞を3勝。ほかに交流重賞を勝ったディープインパクト産駒はいないから、ダート重賞計4勝はダントツである。

かくもダートと縁がないスーパーサイアーだが、「2世種牡馬」の中に、早くもダート重賞勝ち産駒を送り出した馬がいる。奇しくもJBCの3日前、門別競馬場で開催された北海道2歳優駿(Jpn3)を、ダノンバラードのファーストクロップ、ウィンターフェルが制したのだ。
ダノンバラードは、ボレアスと同じディープインパクトファーストクロップ。ボレアスが「ダート重賞初タイトル」なら、こちらは「重賞初タイトル」を父に贈った孝行息子。自身のダート実績は、通算26戦目のラストラン、アンタレスステークス14着だけというのが、血統の面白いところである。

ちなみに、ディープインパクト産駒の障害重賞成績は、ここまで「5-1-6-10」で、勝率.227、連対率.273、3着内率.545。出走馬は7頭で、勝ち馬はメイショウブシドウタイセイドリームレッドキングダムの3頭のみという少数精鋭だ。

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10/31/2018

新馬大本命V

86年以降、JRA新馬戦で単勝1.0~1.1倍に支持された馬は111頭。そのうち73頭は、同一開催内なら3回まで出走できた時代の、いわゆる「折り返しの新馬戦」に出走した馬。デビュー戦に限ると38頭しかいない。
その38頭の成績は「29-2-3-4」で、勝率76.3%・連対率81.6%・3着内率89.5%。全クラストータルが、勝率81.7%・連対率90.9%・3着内率95.7%だから、やはりと言うべきか、キャリア0戦の大本命は比較的妙味薄だ。
勝ち馬29頭のうち、芝で勝ったのは18頭、ダートは11頭。芝1600m以上戦に限ると以下の8頭しかない(赤字は牝馬)。

エイシンコジーン  99/10/17 京都芝1600m 1.1倍 武豊
ファインモーション 01/12/01 阪神芝2000m 1.1倍 武豊
カフェデロリアン  02/10/12 中山芝1600m 1.1倍 岡部幸雄
オペラシチー    04/02/08 小倉芝2000m 1.1倍 O・ペリエ
ディープインパクト 04/12/19 阪神芝2000m 1.1倍 武豊
マルカシェンク   05/09/11 阪神芝2000m 1.1倍 福永祐一
サトノアーサー   16/10/01 阪神芝2000m 1.1倍 川田将雅
サートゥルナーリア 18/06/10 阪神芝1600m 1.1倍 M・デムーロ

2000mで大本命になった4頭はすべて、2戦目も勝ち、重賞ウィナーになっており、ファインモーションとディープインパクトに至っては無敗でG1制覇。
対して、マイルで大本命になった3頭のうち、エイシンコジーンとカフェデロリアンは2戦目もオープンも勝てず引退。2戦目のオープンを1.2倍で大楽勝したサートゥルナーリアは、“マイル組”から生まれた初の超大物になりそうだ。ちなみに、マイル未満の新馬戦を1.0~1.1倍で勝ったG1馬には、サクラチヨノオー(函館芝1000m)、ダンツシアトル(東京ダート1400m)、マイネルラヴ(函館芝1200m)らがいる。

一方、38頭のうち負けた9頭は以下のとおり(赤字は牝馬)。

ニホンピロエイブル 89/08/13 函館ダ1000m 1.1倍 岡潤一郎 2着
ビバリーヒルズ   90/07/15 新潟芝1000m 1.1倍 寺島祐治 4着
エアダブリン    93/10/09 東京芝1800m 1.1倍 岡部幸雄 5着
ブリッソモ     02/11/30 阪神ダ1400m 1.0倍 武豊   4着
タイキシュヴァリエ 03/01/06 京都ダ1400m 1.1倍 河内洋  2着
シーキングザダイヤ 03/12/06 阪神芝1400m 1.1倍 武豊   5着
コンゴウダイオー  06/06/18 函館芝1200m 1.1倍 藤田伸二 3着
スピーディセイコー 07/09/29 中山芝1200m 1.1倍 二本柳荘 3着
ソルドラード    18/08/04 新潟芝1600m 1.1倍 ルメール 3着

このうち、2戦目ですんなり勝ち上がったのは5頭だけで、ブリッソモとコンゴウダイオーは3戦目、ビバリーヒルズは4戦目で初勝利。残る1頭、今年11年ぶりの敗退馬となったソルドラードは、1.3倍に支持された2戦目をハナ差で2着に敗れたあと剥離骨折が判明し、休養中。レイデオロを兄に、ロードカナロアを父にもつ超良血馬の片目が開くのはいつの日か…。

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10/25/2018

6回目の2着と6回目の重賞3着

菊花賞で目が点になった馬は、史上最少のキャリア4戦目Vを果たしたフィエールマンだけじゃない。ほかにもデータマニアを大いにうならせた馬が2頭いる。
まずはエタリオウ。勝てば史上初の1勝馬Vだったが、ハナ差で銀メダル。これで同馬はキャリア9戦で6回目の2着となった。86年以降、2~3歳時に500万以上で2着が6回以上ある馬(アラブを除く)は27頭にのぼるが、芝に限ると以下の11頭。このうちG1で2着があるのはエタリオウのみ。次走はJCか、有馬記念か、はたまた香港ヴァーズか。間違っても陣営は狙っていない最多7回に並ぶことができるか、要注目である。

<7回>
ケイウーマン 500万×2 ポートアイランドS NZT4歳S セントウルS サファイアS ローズS 

<6回>
エタリオウ     500万×3 青葉賞 神戸新聞杯 菊花賞
ゴールドストリート 900万×3 ききょうS 京都3歳S 中京3歳S
シルクドラグーン  500万×4 1000万 ラベンダー賞
ミッキーチアフル  500万×4 1600万×2
ダコール      500万×4 1000万×2
ツルマルヨカニセ  500万×4 1000万×2
リバーハイラハンド 500万×5 1000万
イチダイ      500万×6
ネオレボルーション 500万×6
フィールドベアー  500万×6

もう1頭は、10番人気で3着に来たユーキャンスマイル、と言うより武豊。同騎手は二桁人気でJRA通算「10-20-32-574」。うち重賞は「0-1-6-90」、G1は「0-0-4-45」。リーディングジョッキー時代は騎乗機会すら稀だった二桁人気馬で、目下3年連続、今季2回目の重賞3着。通算7回の重賞二桁人気2、3着は以下のとおりだ。

92年安田記念     ムービースター   10番人気3着
96年鳴尾記念     ハギノリアルキング 10番人気2着
11年阪神カップ    フラガラッハ    13番人気3着
16年中日新聞杯    レコンダイト    13番人気3着
17年皐月賞      ダンビュライト   12番人気3着
18年スプリンターズS ラインスピリット  13番人気3着
18年菊花賞      ユーキャンスマイル 10番人気3着

ちなみに86年以降、二桁人気でJRA重賞を最も多く勝っているジョッキーは、通算9回の江田照男。5回は4人、6回は2人いるが、7回以上は同騎手だけである。

90年新潟記念     サファリオリーブ  14番人気
98年日経賞      テンジンショウグン 12番人気
98年セントライト記念 レオリュウホウ   10番人気
99年エプソムカップ  アメリカンボス   11番人気
00年スプリンターズS ダイタクヤマト   16番人気
06年東京新聞杯    フジサイレンス   11番人気
06年関屋記念     カンファーベスト  14番人気
10年中山記念     トーセンクラウン  13番人気
12年日経賞      ネコパンチ     12番人気

今週はテン乗りマカヒキで天皇賞秋に挑む武豊。さすがに二桁人気はないが、スプリンターズステークス、秋華賞、菊花賞に続く、G1・4戦連続3着は十分ありそう。もちろん当人は、無人の野を行く「通算7勝目」「春秋通算15勝目」を狙っているに決まっているが…。

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10/18/2018

驚愕の3冠圧勝

またまたまた異次元の強さを見せつけたアーモンドアイ。牝馬3冠制覇は史上5頭目だが、3冠すべて0.2秒以上差で制したのは、以下のごとく同馬だけである。

メジロラモーヌ   桜花賞0.3秒差 オークス0.4秒差 エリザベス女王杯0.1秒差
スティルインラブ  桜花賞0.2秒差 オークス0.2秒差 秋華賞0.1秒差
アパパネ      桜花賞0.1秒差 オークス同着   秋華賞0.1秒差
ジェンティルドンナ 桜花賞0.1秒差 オークス0.8秒差 秋華賞同タイム
アーモンドアイ   桜花賞0.3秒差 オークス0.3秒差 秋華賞0.2秒差

京都内回りの秋華賞は着差がつきにくく、過去0.3秒以上差で勝ったのは、メジロドーベル(0.4秒差)とファインモーション(0.6秒差)のみ。アーモンドアイのすごいところは、4角12番手からの0.2秒(11/2馬身)差Vだったこと。過去4角10番手以下から差し切り勝ちを決めたのはスイープトウショウだけで、同馬は0.1秒(1/2馬身)差Vだから、アーモンドアイの勝ちっぷりは尋常じゃない。

アーモンドアイはシンザン記念を0.6秒差で圧勝しているため、0.2秒以上差Vは通算4回。86年以降、0.2秒以上差でJRA平地重賞を4回以上勝った3歳牝馬は以下の6頭だけである。

<5回>
シーキングザパール デイリー杯3歳S シンザン記念 フラワーC NZT4歳S NHKマイルC

<4回>
マックスビューティ 桜花賞 4歳牝馬特別 オークス 神戸新聞杯
ヒシアマゾン    阪神3歳牝馬S クリスタルC クイーンS ローズS
メジロドーベル   阪神3歳牝馬S オークス オールカマー 秋華賞
メイショウマンボ  フィリーズレビュー オークス 秋華賞 エリザベス女王杯
アーモンドアイ   シンザン記念 桜花賞 オークス 秋華賞

今後は牝馬限定レースには目もくれず、牡馬相手の王道を歩むであろう3冠牝馬は、鞍上曰く「今の日本で一番強い」。休み明けの秋華賞はジャパンカップへの叩き台。5走連続で0.2秒差以上Vの可能性は十分とみる。
それにしても、ロードカナロアはいきなり途方もない大物を送り出したものである。

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10/10/2018

超大物2歳牝馬現る

サウジアラビアロイヤルカップは、大本命のグランアレグリアが圧勝。毎日王冠は、紅一点のアエロリットが悠々逃げ切り。オパールステークスは、8番人気の3歳牝馬アンヴァルが快勝。京都大賞典は、オープン初挑戦のレッドジェノヴァが2着。凱旋門賞は、女傑エネイブルが連覇を果たし、3歳牝馬シーオブクラスが2着。紅一点のハットラブが落馬で競走を中止したグリーンチャンネルカップを除くと、先週のオープン競走は、海外G1も含め、すべて牝馬が大暴れ。この中で、個人的に最も度肝を抜かれたのが、初っぱなのグランアレグリアだった。
6月の新馬戦以来4か月ぶり、ほぼ成長分の18キロ増で迎えた、牡馬相手のマイル重賞。スタートでアオったが、向こう正面で一気に2番手まで上がるとそこで折り合い、持ったまま坂下で先頭。ステッキは、抜け出したあと形ばかりの左右2発ずつ。終わってみれば、なんと3馬身半(=0.6秒)差の大楽勝だった。

86年以降、牝馬が勝ったJRA2歳牡牝混合重賞はこれが63レース目となるが、そのうち、2着馬との差が0.5秒以上だったのは以下の13レース。

86年新潟3歳S(芝1200m)    クールハート    3番人気 0.8秒差
91年札幌3歳S(芝1200m)    ニシノフラワー   4番人気 0.6秒差
91年デイリー杯3歳S(芝1400m) ニシノフラワー   1番人気 0.6秒差
92年函館3歳S(芝1200m)    マザートウショウ  2番人気 0.5秒差
93年札幌3歳S(芝1200m)    メローフルーツ   1番人気 0.7秒差
95年札幌3歳S(芝1200m)    ビワハイジ     3番人気 0.6秒差
96年デイリー杯3歳S(芝1400m) シーキングザパール 1番人気 0.8秒差
98年小倉3歳S(芝1200m)    コウエイロマン   1番人気 0.7秒差
07年函館2歳S(芝1200m)    ハートオブクィーン 6番人気 0.7秒差
13年新潟2歳S(芝1600m)    ハープスター    1番人気 0.5秒差
15年函館2歳S(芝1200m)    ブランボヌール   1番人気 0.6秒差
16年小倉2歳S(芝1200m)    レーヌミノル    1番人気 1.0秒差
18年サウジアラビアRC(芝1600m)グランアレグリア  1番人気 0.6秒差

13レースのうち、9レースは1200m戦、10レースは夏のローカル戦。秋の東京マイルで牡馬を千切り捨てたグランアレグリアが只者でないことは、一目瞭然だろう。
さらにすごいのはその人気。86年以降、JRA2歳重賞を単勝1.5倍以下で勝った牝馬は以下の8頭。グランアレグリアの1.3倍は、ヤマニンパラダイスの1.2倍に次いで2位。牡牝混合戦では、当分抜かれそうもない1位である。

ヤマニンパラダイス 94年阪神3歳牝馬S   1.2倍
シーキングザパール 96年デイリー杯3歳S  1.5倍
ロンドンブリッジ  97年ファンタジーS   1.4倍
コウエイロマン   98年小倉3歳S     1.5倍
ピースオブワールド 02年ファンタジーS   1.4倍
ピースオブワールド 02年阪神JF      1.5倍
ミスエルテ     16年ファンタジーS   1.4倍
グランアレグリア  18年サウジアラビアRC 1.3倍

今週は、春2冠馬の単勝オッズに注目。過去、単勝1.5倍以下で秋華賞を制したのは、ファインモーション(1.1倍)、ジェンティルドンナ(1.3倍)の2頭だけだが、アーモンドアイははたして…。

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10/04/2018

早くも8つ目の銀メダル

スプリンターズステークスは絵に描いたようなヒモ荒れ決着。1番人気ファインニードルは順当に「春秋連覇」を達成したが、単勝3.4倍の2番人気、単勝10~15倍の3~8番人気はすべて馬券圏外に飛び、単勝30倍以上の二桁人気馬が2、3、4着。
この激走馬3頭の中で特に目を引いたのは、G1昇格以降3頭目の「3歳牝馬V」を惜しくもクビ差で逃したラブカンプーだ。まだ3歳、キャリア13戦にして、これがなんと8回目の2着。86年以降、芝の2~3歳戦で8回以上2着がある馬(アラブを除く)は以下の7頭。牝馬では2頭目の怪挙である。

<12回>
サイレントクルーズ  98~99年 新馬・未勝利11回

<9回>
ロイスアンドロイス  92~93年 新馬2回・未勝利3回・500万2回・セントライト記念

<8回>
メテオシャワー   97~98年 未勝利3回・500万5回
ネオレボルーション 08~09年 新馬・未勝利・500万6回
ブループルチェッラ 11~12年 未勝利8回
ラブカンプー    17~18年 新馬・未勝利2回・紅梅S・葵S・アイビスSD・セントウルS・スプリンターズS

残念ながらラブカンプーは年内休養。来年以降は、通算2着回数がどこまで伸びるかに注目したいが、サイレントクルーズの壁は相当厚い。新馬と未勝利だけで12回も2着がある同馬は(勝ち上がりに丸1年、20戦を要した)、さらに4歳以降、500万で5回、1600万で1回、2着を積み重ね、通算なんと18回。これはエリモマキシムと並んで、芝ダート問わず86年以降の最多タイ。平地に限れば単独最多である。
この大記録はさすがにハードルが高いので、ラブカンプーには「牝馬による平地オープン2着」の記録更新を期待したい。86年以降最多の8回(ダンスパートナー&イクノディクタス)まであと3回。十分射程圏内だろう。もちろん、陣営には大きなお世話だが(笑)。

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09/28/2018

注目のハンデG3

「中山4歳ステークス」の名称で創設されたのは52年。当初2回は皐月賞の前哨戦に位置づけられたが、3回目からダービー後の6月下旬~7月上旬に移行。舞台を福島に移したのは79年から。それに伴い名称は「ラジオたんぱ賞」に。
俗に“残念ダービー”と称されるようになったのは、55年から67年まではダービー馬が出走できず、敗者復活戦の趣があったため。その後、外国産馬が出られたり出られなかったり、特別指定交流競走に指定されたり、外国馬も出走可能になったりと、出走資格は二転三転。一方、福島芝1800mという条件は79年から不変(代替開催を除く)。ハンデ戦になったのは06年から。合わせて名称は「ラジオNIKKEI賞」に変わった。

かくして“残念ダービーも今は昔”となった3歳限定ハンデG3だが、近年はちょっとした出世レースとなっている。06年以降の勝ち馬とその次走、後に制した重賞は以下のとおり。

06年 タマモサポート   → 神戸新聞杯    11着 09年中山金杯
07年 ロックドゥカンブ  → セントライト記念 1着
08年 レオマイスター   → 富士ステークス  8着
09年 ストロングガルーダ → 富士ステークス  8着
10年 アロマカフェ    → セントライト記念 3着
11年 フレールジャック  → 神戸新聞杯    3着
12年 ファイナルフォーム → 富士ステークス  2着
13年 ケイアイチョウサン → セントライト記念 5着
14年 ウインマーレライ  → 毎日王冠     11着
15年 アンビシャス    → 毎日王冠     6着 16年産経大阪杯
16年 ゼーヴィント    → セントライト記念 2着 17年七夕賞
17年 セダブリランテス  → ARG共和国杯  3着 18年中山金杯
18年 メイショウテッコン → 神戸新聞杯    3着

次走、菊花賞トライアルに向かった馬は、ほぼ馬券圏内。これはすごい。ただし14年のウインマーレライまでは、次走に関わらず重賞2勝目が遠かったが、過去3年の勝ち馬はいずれも翌年、古馬重賞を制覇。昨年のセダブリランテスに至っては、次走がなんとアルゼンチン共和国杯3着だった。
神戸新聞杯でダービー1、4着馬に次ぎ、ダービー2着の皐月賞馬に先着した今年のメイショウテッコンも、重賞2勝目に向かって前途洋々だ。

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09/20/2018

2冠目惨敗からの巻き返し

先週は、東で牡馬、西で牝馬の3冠目トライアル重賞。いずれも「前走2冠目二桁着順馬」が勝利した。春の大一番は、名実ともに、世代最高レベルのレース。夏の上り馬なぞ、そう頻繁に現れはしないため、リフレッシュした2冠目惨敗馬の秋初戦好走は、決して珍しくない。
菊花賞トライアルが東西1レースずつになった00年以降、セントライト記念と神戸新聞杯で掲示板に載った「前走ダービー二桁着順馬」は以下のとおり。

ダービー→セントライト記念
01年シンコウカリド   7人気12着→5人気1着
03年ラントゥザフリーズ 12人気16着→7人気5着
11年フェイトフルウォー 13人気13着→6人気1着
  トーセンラー    7人気11着→3人気2着
15年キタサンブラック  6人気14着→6人気1着
  ミュゼエイリアン  10人気10着→9人気2着
16年プロディガルサン  11人気10着→3人気3着
18年ジェネラーレウーノ 8人気16着→4人気1着
  グレイル      9人気14着→6人気3着
  オウケンムーン   15人気15着→10人気5着

ダービー→神戸新聞杯
04年グレイトジャーニー 14人気10着→4人気4着
05年アドマイヤジャパン 6人気10着→3人気5着
07年トーセンマーチ   15人気14着→14人気5着
09年アンライバルド   1人気12着→1人気4着
09年セイウンワンダー  3人気13着→5人気3着
10年レーヴドリアン   9人気11着→3人気5着
13年アクションスター  16人気14着→8人気4着
14年サウンズオブアース 11人気11着→8人気2着
17年サトノアーサー   5人気10着→3人気3着

セントライト記念と神戸新聞杯では明らかに異なる傾向がある。すなわち、前者の方が、勝ち負けの度合いが圧倒的に高いということ。その原因ははっきりしている。“西高東低”ゆえダービーも関西馬が強く、そのダービー好走関西馬の多くが神戸新聞杯に出走するからだ。平たく言えば、セントライト記念より神戸新聞杯の方がレベルが高いため、ダービー惨敗馬台頭の余地は当然、前者の方が大きいわけである。
それにしても、今年のセントライト記念の「3頭掲示板」は普通じゃない。しかも、前走がダービーだった馬は4頭しかおらず、14、15、16着馬が3着馬を逆転してのけた。今週の神戸新聞杯に出走予定のダービー10、11着馬は、同1、2、4、7、9着馬を相手にどこまで行けるか…。

一方、ローズステークス。秋華賞創設以降、同トライアルで掲示板に載った「前走オークス二桁着順馬」は以下のとおり。

オークス→ローズステークス
97年キョウエイマーチ  1人気11着→2人気1着
03年ピースオブワールド 3人気13着→3人気4着
04年グローリアスデイズ 5人気14着→6人気2着
10年エーシンリターンズ 7人気14着→5人気3着
12年トーセンベニザクラ 11人気10着→4人気5着
  キャトルフィーユ  7人気14着→5人気4着
15年レッツゴードンキ  2人気10着→3人気4着
16年アットシーサイド  4人気11着→3人気5着
18年カンタービレ    7人気13着→5人気1着

牡牝2冠目二桁着順から巻き返して3冠目トライアルを好走した上記馬のうち、3冠目を制したのはキタサンブラックのみ。怪物級でもないかぎり至難の業だが、ジェネラーレウーノ、グレイル、オウケンムーン、カンタービレははたして…。

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09/13/2018

秋睨む登竜門出走馬

今年の京都新聞杯は出世レース。ハイレベルだったため、ここで賞金を加算した1着馬ステイフーリッシュも2着馬アドマイヤアルバも、中2週で臨んだダービーは反動が出て惨敗したが、3着以下の馬たちはその後続々と勝ち星をあげている。

シャルドネゴールド 京都新聞杯3着→7/15シンガポールTC賞(古馬1000万)1着

グローリーヴェイズ 京都新聞杯4着→7/28佐渡S(古馬1600万)1着

メイショウテッコン 京都新聞杯5着→5/27白百合S(3歳OP)1着→7/1ラジオNIKKEI賞(3歳G3)1着

ユーキャンスマイル 京都新聞杯6着→8/19阿賀野川特別(古馬1000万)1着

タニノフランケル 京都新聞杯17着→8/19西部スポニチ賞(古馬1000万)1着

ほかにも、9着馬ケイティクレバーは8月の新潟で古馬1600万を2着。勝ったポポカテペトルは前走目黒記念4着の降級馬だから、勝ちに等しい大健闘と言っていい。

京都新聞杯の前に、シャルドネゴールドが7着、ユーキャンスマイルが6着が敗れていた毎日杯のレベルもなかなかのもの。3着馬インディチャンプは7月の中京で古馬1000万を楽勝、2着馬ギベオンはNHKマイルカップ2着、そして1着馬ブラストワンピースはダービー5着、新潟記念1着。

また、例年は地味なダービートライアル、プリンシパルステークスも、今年はレベルが高かった。1着馬コズミックフォースはダービー3着。2着馬ブレステイキングは次走古馬500万を快勝。4着馬ハッピーグリンは次走巴賞を3着、次々走古馬1000万を圧勝。8着馬アイスバブル、9着馬ジャックローズは8月の小倉で古馬500万勝ち。

菊花賞トライアル第1弾、セントライト記念は、上記ハイレベルレースを経験した5頭、ギベオン、ケイティクレバー、コズミックフォース、タニノフランケル、ブレステイキングに注目。これに1番人気必至のレイエンダを加えた6頭の争いとみるが、はたして…。

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