05/17/2018

セン馬オープン全勝デー

12日土曜は、東京で京王杯スプリングカップ、京都で京都ハイジャンプ&都大路ステークスと、3鞍のオープン競走が組まれていたが、勝ったのはなんとすべて「セン馬」。これは怪記録である。
86年以降、セン馬はJRAオープン競走を287勝しているが、1開催日2勝以上は以下の5例しかなく、3勝となると今年の2例だけである。

2001年8月18日
新潟ジャンプステークス ヒカルボシ
小倉日経オープン    オーソリティー

2005年11月5日
秋陽ジャンプステークス テレジェニック
カシオペアステークス  アサカディフィート

2014年11月16日
福島記念   ミトラ
オーロカップ ダノンプログラマー

2018年2月18日
フェブラリーステークス ノンコノユメ
障害平場オープン    ヨカグラ
小倉大賞典       トリオンフ

2018年5月12日
京王杯スプリングカップ ムーンクエイク
京都ハイジャンプ    アスターサムソン
都大路ステークス    サンマルティン

障害転向後5戦3勝、オープン連勝を果たしたアスターサムソンが去勢されたのはデビュー前。同じタイプにはアサカディフィート、レッドデイヴィス、エリモハリアーといった平地重賞3勝馬もいる。セン馬のジャンパーは少なくないが、86年以降、障害オープンで3勝以上したのは意外に少ない12頭。まだ5歳のアスターサムソンが13頭目となる可能性は十分だ。

これがオープン初勝利となったサンマルティンは、重賞3勝、G13着3回のディアデラノビアの4番子。2歳夏の新潟で新馬戦を快勝したあとは順調に使い込めず、休養を挟みながら6、6、6、8着と4連敗したところで去勢。その後は「5-2-0-3」、掲示板外は1回だけだから、良血ながら早々に種牡馬入りを断念したことは吉と出た。6歳でもキャリアはまだ14戦だから、さらなる活躍が期待できよう。

上位3頭タイム差なしの大接戦を制したムーンクエイクは、重賞3勝、オークス3着のバウンスシャッセの半弟。デビューから2、1、4、2着後、3歳6月の去勢はいかにも早いが、この血統は気性に難があり、半兄2頭はいずれも去勢しているため、陣営も迷いはなかったのだろう。同じ藤沢厩舎の半弟、フラットレーは、昨年札幌で新馬を圧勝した後、5、13、8、6着。こちらも“男を捨てる”のは時間の問題か。

今週は、メイステークスに出走する5歳セン馬、アストラエンブレムに注目。2歳夏の新馬戦から4歳夏の新潟記念まで13戦連続4着以内と堅実に走ったが、毎日王冠を11着に惨敗すると、G1馬を母にもつ良血ながら、あっさり去勢された。復帰初戦の大坂城ステークスは2番人気で10着。叩き2戦目、昨年2着のこのレースでは、どんな走りを見せてくれるか…。

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05/10/2018

終わってなかった8歳馬

先週日曜のメインレースは、3場すべて3連単が10万馬券以上。中でも荒れに荒れたのが京都の鞍馬ステークスで、3連単はなんと1,066,810円。この大波乱レースをハナ差で制したティーハーフは、前3走二桁着順ながら58キロ背負った12番人気の8歳馬。これはすごい。
86年以降、JRA平地別定オープン(アラブを除く)を制した8歳以上馬はのべ35頭。このうち斤量が58キロ以上だったのは、以下ののべ12頭。京都芝コースでの達成も、芝1200mでの達成も、ティーハーフが第1号。12番人気での達成はエーシンビートロンの10番人気を塗り替える最低レコードである。

フジヤマゲンザン  96年金鯱賞    (中京芝2000m)8歳 59㎏ 8人気
シンコウスプレンダ 02年マリーンS  (函館ダ1700m)8歳 59㎏ 3人気
タップダンスシチー 05年金鯱賞    (中京芝2000m)8歳 59㎏ 1人気
ローエングリン   07年中山記念   (中山芝1800m)8歳 58㎏ 6人気
プリサイスマシーン 07年阪急杯    (阪神芝1400m)8歳 58㎏ 3人気
カンパニー     09年中山記念   (中山芝1800m)8歳 58㎏ 1人気
カンパニー     09年毎日王冠   (東京芝1800m)8歳 58㎏ 4人気
マイネルキッツ   11年ステイヤーズS(中山芝3600m)8歳 58㎏ 4人気
マルカフリート   14年大和S    (京都ダ1400m)8歳 58㎏ 1人気
ペルーサ      15年札幌日経OP (札幌芝2600m)8歳 58㎏ 5人気
エーシンビートロン 15年エニフS   (阪神ダ1400m)9歳 58㎏ 10人気
ティーハーフ    18年鞍馬S    (京都芝1200m)8歳 58㎏ 12人気

86年以降、JRA平地別定オープン(アラブを除く)を制した8歳以上馬、のべ35頭のうち、前走が二桁着順だったのは以下の8頭。このうち前3走二桁着順だったのはマイケルバローズとティーハーフだけだが(前2走二桁着順はゼロ)、前者の斤量は57キロ。ここでもティーハーフの実績は際立っている。

フジヤマゲンザン  96年金鯱賞    (中京芝2000m)8歳 59㎏ 8人気
ネイティヴハート  06年オーシャンS (中山芝1200m)8歳 56㎏ 14人気
タイガーカフェ   07年エイプリルS (中山芝2000m)8歳 55㎏ 6人気
マイケルバローズ  09年朱鷺S    (新潟芝1400m)8歳 57㎏ 14人気
トウカイトリック  12年ステイヤーズS(中山芝3600m)10歳 56㎏ 8人気
アウトクラトール  13年福島民友C  (福島芝1200m)8歳 56㎏ 15人気
レッドスパーダ   14年京王杯SC  (東京芝1400m)8歳 56㎏ 10人気
ティーハーフ    18年鞍馬S    (京都芝1200m)8歳 58㎏ 12人気

今週の京王杯スプリングカップには8歳馬ダンスディレクター、都大路ステークスには8歳馬テイエムイナズマ、栗東ステークスには8歳馬ゴーインググレート&9歳馬キクノストーム&10歳馬レーザーバレットが出走予定。2週連続の“激走”はあるか…。

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05/03/2018

マイルで初重賞 長距離で初G1

前走13着の前年2着馬が押し出されるようにして1番人気に支持された天皇賞春は、2番人気のレインボーラインが制した。別定G2阪神大賞典に続く長距離G1制覇は、紛れもなく“バリバリのステイヤー”の実績。しかしデビューまでさかのぼると、ここに至るキャリアは“行き当たりばったり感”が否めない。
デビュー4戦は1800mで2、2、1、3着。しかし5戦目の1800m重賞、東京スポーツ杯を11頭立ての9着に惨敗すると、その後はマイルに転向。2歳暮れの500万特別で2勝目をあげ、シンザン記念6着、アーリントンカップ1着、ニュージーランドトロフィー5着、そしてNHKマイルカップを12番人気で3着。ここで休養に入っていたら、その後もマイラーの道を突き進んだに違いないが、賞金が足りていたため挑んだダービーを12番人気で8着と中途半端に走ったことで、中長距離に色気が出た。
次に選んだのは、2000mの定量G2、札幌記念。古馬の強敵相手に3着を確保したことで中距離は問題なしとみたか、次はさらに距離を伸ばし、菊花賞。この長距離G1を9番人気で2着と好走したことで、ようやくアイデンティティーは確立し、以降、2000~3200mの中長距離王道を歩み続けている。

こんなキャリアをもつ一流馬なればこそ達成しえた快挙がある。86年以降、JRAのマイル以下重賞と3000m以上重賞を制した馬は、以下の5頭。マイル以下重賞と天皇賞春、となると、ビワハヤヒデとレインボーラインだけだ。

ドクタースパート
88年京成杯3歳S  東京芝1400m
90年ステイヤーズS 中山芝3600m

ビワハヤヒデ
92年デイリー杯3歳S 京都芝1400m
93年菊花賞      京都芝3000m
94年天皇賞春     京都芝3200m

ナリタブライアン
93年朝日杯3歳S 中山芝1600m
94年菊花賞    京都芝3200m
95年阪神大賞典  阪神芝3000m
96年阪神大賞典  阪神芝3000m

マイソールサウンド
04年京都金杯   京都芝1600m
04年マイラーズC 阪神芝1600m
05年阪神大賞典  阪神芝3000m

レインボーライン
16年アーリントンC 阪神芝1600m
18年阪神大賞典   阪神芝3000m
18年天皇賞春    京都芝3200m

レインボーラインが今後マイル以下を走ることは常識的には考えづらいが、中長距離でスランプに陥った場合、この厩舎ならマイル以下を“ショック療法”として使う可能性は無きにしも非ず、ではないか。というか、それを大いに期待したい。もしそのマイル以下重賞を勝てば、86年以降初の「3000m以上重賞勝ち後にマイル以下重賞制覇」の大快挙である。

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04/26/2018

樫の新星誕生

レースレコードで決着した今年の桜花賞はハイレベル。1~3着を占めた1~3人気馬はオークスでも引き続き有力視されるが、再度の「3強」ムードに待ったをかける新星が現れた。フローラステークスで強烈な勝ちっぷりを見せつけたサトノワルキューレである。

デビュー戦は秋の京都。芝1800m、牡馬相手、道悪という条件で、なんと単勝1.8倍のダントツ人気に応えた。2戦目は1回京都の500万特別。またも牡馬相手で、今度は芝2400m戦。キャリア1戦の休み明けでこの条件はさすがに厳しく、牡馬2頭の後塵を拝したが、叩き2戦目の阪神芝2400m戦では牡馬をあっさり退けた。
そんな牝馬にとって、牝馬どうしの重賞が壁になるはずもない。出遅れもあって道中は最後方。直線に向くと大外から一気にギアを上げて鬼脚炸裂。最後の数完歩は流す余裕を見せながら、2000m戦になって以降最速のタイムで快勝した。
1800m→2400m→2400m→2000mと使われて、4戦3勝、3着1回。まだ牝馬に先着されたことはなく、東京コースの瞬発力勝負も経験済み。この実績は驚異的である。

86年以降、オークスまでに2000m以上戦を2勝した牝馬は、以下の7頭(3勝以上はゼロ)。2勝のうち重賞を含んでいるのはキョウワホウセキとサトノワルキューレのみ。キョウワホウセキはオークストライアル快勝後、本番で2着に来た。

ラブリーサンライズ
87/3/29 400万平場(阪神芝2000m)
87/4/18 はなみずき賞(400万・阪神芝2200m)

シルクマリア
87/5/03 端午賞(400万・京都芝2000m)
87/5/23 菩提樹特別(900万・京都芝2000m)

キョウワホウセキ
92/4/12 忘れな草賞(OP・阪神芝2000m)
92/5/03 4歳牝馬特別(G2・東京芝2000m)

メイショウヤエガキ
95/12/02 エリカ賞(500万・阪神芝2000m)
95/12/24 ホープフルS(OP・中山芝2000m)

アドマイヤグルーヴ
02/12/7 エリカ賞(500万・阪神芝2000m)
03/3/22 若葉S(OP・阪神芝2000m)

ユウキャラット
02/3/09 ゆきやなぎ賞(500万・阪神芝2000m)
02/4/07 忘れな草賞(OP・阪神芝2000m)

サトノワルキューレ
18/3/10 ゆきやなぎ賞(500万・阪神芝2400m)
18/4/22 フローラS(G2・東京芝2000m)

86年以降、JRA芝重賞を「上り33.5秒以下」かつ「4角10番手以下」で勝った3歳牝馬は、以下ののべ9頭。G1以外の3レースは3冠トライアル。シンハライトは桜花賞で2着、ラビットランは秋華賞で4着に来た。

シーザリオ     05年オークス  上り33.3秒 4角12番手
ブエナビスタ    09年桜花賞   上り33.3秒 4角16番手
ハープスター    14年桜花賞   上り32.9秒 4角18番手
シンハライト    16年チューリップ賞  上り33.0秒 4角11番手
ジュエラー     16年桜花賞   上り33.0秒 4角17番手
シンハライト    16年オークス  上り33.5秒 4角14番手
ラビットラン    17年ローズS  上り33.5秒 4角13番手
アーモンドアイ   18年桜花賞   上り33.2秒 4角16番手
サトノワルキューレ 18年フローラS 上り33.4秒 4角14番手

フローラステークス(4歳牝馬特別)とオークスを連勝した馬は、10年のサンテミリオン(オークスはアパパネと同着)が最後。本番単独Vとなると87年のマックスビューティまでさかのぼるが、一昨年はチェッキーノ、昨年はモズカッチャンが2着に来て“上げ潮ムード”。サトノワルキューレの連勝確率はかなり高いとみるがはたして…。

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04/20/2018

人気サイド総崩れクラシック

出走していれば「1強」となったはずの2歳王者が回避したことで、一転、大混戦。単勝10倍未満が5頭、同20倍未満が8頭、同30倍未満が10頭。単勝3倍台の2頭が押し出されるようにして「2強」を形成した牡馬1冠目は、言わば順当に大波乱決着となった。
勝ったのは単勝14.5倍の7番人気、2着は同24.6倍の9番人気、3着は同17.8倍の8番人気。86年以降、4番人気以下が1~3着を占めた3歳3冠は以下の16レースしかなく、このうち3頭すべて7番人気以下だったのは、08年の秋華賞、97年の皐月賞、そして今年の皐月賞の3レースしかない。

桜花賞
88年 5番人気アラホウトク  →4番人気シヨノロマン →6番人気フリートーク
96年 10番人気ファイトガリバー→4番人気イブキパーシヴ→9番人気ノースサンデー
08年 12番人気レジネッタ   →15番人気エフティマイア→5番人気ソーマジック
15年 5番人気レッツゴードンキ→7番人気クリミナル  →8番人気コンテッサトゥーレ

オークス
88年 10番人気コスモドリーム  →11番人気マルシゲアトラス →4番人気アインリーゼン
04年 6番人気ダイワエルシエーロ→4番人気スイープトウショウ→7番人気ヤマニンアラバスタ
08年 4番人気トールポピー   →13番人気エフティマイア  →5番人気レジネッタ

エリザベス女王杯
89年 20番人気サンドピアリス→10番人気ヤマフリアル→14番人気シンビクトリー

秋華賞
00年 10番人気ティコティコタック→7番人気ヤマカツスズラン→5番人気トーワトレジャー
08年 11番人気ブラックエンブレム→8番人気ムードインディゴ→16番人気プロヴィナージュ

皐月賞
97年 11番人気サニーブライアン→10番人気シルクライトニング→12番人気フジヤマビザン
17年 9番人気アルアイン   →4番人気ペルシアンナイト →12番人気ダンビュライト
18年 7番人気エポカドーロ  →9番人気サンリヴァル   →8番人気ジェネラーレウーノ

ダービー
87年 4番人気メリーナイス→22番人気サニースワロー→5番人気ニホンピロマーチ

菊花賞
04年 8番人気デルタブルース→4番人気ホオキパウェーブ→6番人気オペラシチー
09年 8番人気スリーロールス→7番人気フォゲッタブル →6番人気セイウンワンダー

一方、86年以降、単勝14倍以上の馬が1~3着を占めた3歳3冠は以下のとおり。

エリザベス女王杯
89年 430.6倍サンドピアリス→27.8倍ヤマフリアル→113.7倍シンビクトリー

秋華賞
96年 18.8倍ファビラスラフィン→15.1倍エリモシック  → 21.7倍ロゼカラー
08年 29.9倍ブラックエンブレム→16.7倍ムードインディゴ→147.2倍プロヴィナージュ

皐月賞
97年 51.8倍サニーブライアン→34.9倍シルクライトニング→65.9倍フジヤマビザン
18年 14.5倍エポカドーロ  →24.6倍サンリヴァル   →17.8倍ジェネラーレウーノ

菊花賞
09年 19.2倍スリーロールス→18.7倍フォゲッタブル→15.8倍セイウンワンダー

今年の皐月賞の荒れ方はまさに歴史的レベル。それ以上に荒れた97年は、勝ったサニーブライアンがダービーでも穴を開けて2冠達成。今年のダービーははたして…。

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04/12/2018

古馬牝馬重賞3連勝

現在、古馬牝馬のG2は春秋1鞍ずつ組まれている。ヴィクトリアマイルの前哨戦、阪神牝馬ステークスと、エリザベス女王杯の前哨戦、府中牝馬ステークス。今年前者を制したのは、4歳馬ミスパンテールだった。
同馬は2歳7月の札幌で新馬戦を快勝したあと長期休養。2戦目のチューリップ賞は7か月半ぶりというハンデをものともせず、ソウルスターリングの2着。その反動か、桜花賞、オークス、ローズステークスと3戦連続二桁着順に敗れたが、仕切り直しの準オープンから破竹の4連勝。オープン入り後は、ターコイズステークス、京都牝馬ステークス、阪神牝馬ステークスと重賞3連勝を果たした。
一般的に、強い古馬牝馬は牡馬相手の重賞を使われるため、牝馬限定重賞を勝ちまくる古馬牝馬というのは、実は珍しい。86年以降、同重賞を3勝以上した馬は以下の12頭しかいない。

<4勝>
リキアイノーザン
88年阪神牝馬特別 89年京都牝馬特別 89年中山牝馬S 90年京都牝馬特別

トゥザヴィクトリー
00年クイーンS 00年府中牝馬S 00年阪神牝馬特別 01年エリザベス女王杯

アドマイヤグルーヴ
03年エリザベス女王杯 04年マーメイドS 04年エリザベス女王杯 05年阪神牝馬S

<3勝>
ノーフフライト   93年府中牝馬S  93年阪神牝馬S   94年京都牝馬特別
メジロドーベル   98年府中牝馬S  98年エリザベス女王杯 99年エリザベス女王杯
ダイヤモンドビコー 02年中山牝馬S  02年府中牝馬S   02年阪神牝馬S
オースミハルカ   03年クイーンS  04年クイーンS   04年府中牝馬S
デアリングハート  06年クイーンS  06年府中牝馬S   07年府中牝馬S
フミノイマージン  11年福島牝馬S  11年マーメイドS  11年愛知杯
ディアデラマドレ  14年マーメイドS 14年府中牝馬S   14年愛知杯
クイーンズリング  16年京都牝馬S  16年府中牝馬S   16年エリザベス女王杯
ミスパンテール   17年ターコイズS 18年京都牝馬S   18年阪神牝馬S

上記のうち「3連勝」を達成したのはリキアイノーザンとミスパンテールだけ。異なる4場で勝った馬はトゥザヴィクトリーがいるが、東京・中山・京都・阪神の「表4場」で勝った馬はまだいない。
ミスパンテールが次走、ヴィクトリアマイルを勝てば、初の「4連勝」「表4場制覇」の大快挙となるが、はたして…。

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04/05/2018

4歳世代上位独占

7歳以上馬は9、15、16着。6歳馬は4、11、13、14着。5歳馬は7、10着。4歳馬は1、2、3、5、6、8、12着。G1昇格2年目の大阪杯は、現在の“世代間格差”を如実に示す結果となった。
86年以降、同じ世代のJRA所属馬が1~3着を占めた古馬牡牝混合平地G1は、全部で28レース。その世代別内訳は以下のとおり。

<3歳>
97年マイルCS タイキシャトル→キョウエイマーチ→トーヨーレインボー

<4歳>
89年天皇賞秋  スーパークリーク →オグリキャップ  →メジロアルダン
91年宝塚記念  メジロライアン  →メジロマックイーン→タイイーグル
96年宝塚記念  マヤノトップガン →サンデーブランチ →ダンスパートナー
97年フェブラリーS  シンコウウインディ→ストーンステッパー→バトルライン
00年天皇賞春  テイエムオペラオー→ラスカルスズカ  →ナリタトップロード
11年スプリンターズS カレンチャン   →パドトロワ    →エーシンヴァーゴウ
12年マイルCS サダムパテック  →グランプリボス  →ドナウブルー
18年大阪杯   スワーヴリチャード→ペルシアンナイト →アルアイン

<5歳>
90年天皇賞秋  ヤエノムテキ   →メジロアルダン  →バンブーメモリー
90年マイルCS パッシングショット→バンブーメモリー →サマンサトウショウ
90年スプリンターズS バンブーメモリー →ルイテイト    →リンドホシ
00年高松宮記念 キングヘイロー  →ディヴァインライト→アグネスワールド
01年天皇賞春  テイエムオペラオー→メイショウドトウ →ナリタトップロード
01年宝塚記念  メイショウドトウ →テイエムオペラオー→ホットシークレット
04年高松宮記念 サニングデール  →デュランダル   →キーンランドスワン
07年JCダート ヴァーミリアン  →フィールドルージュ→サンライズバッカス
08年マイルCS ブルーメンブラット→スーパーホーネット→ファイングレイン
09年スプリンターズS ローレルゲレイロ →ビービーガルダン →カノヤザクラ
11年南部杯   トランセンド   →ダノンカモン   →シルクフォーチュン
13年安田記念  ロードカナロア  →ショウナンマイティ→ダノンシャーク
15年フェブラリーS  コパノリッキー  →インカンテーション→ベストウォーリア
16年マイルCS ミッキーアイル  →イスラボニータ  →ネオリアリズム
17年有馬記念  キタサンブラック →クイーンズリング →シュヴァルグラン

<6歳>
93年宝塚記念  メジロマックイーン→イクノディクタス →オースミロッチ
05年高松宮記念 アドマイヤマックス→キーンランドスワン→プレシャスカフェ
08年JCダート カネヒキリ    →メイショウトウコン→ヴァーミリアン
12年フェブラリーS  テスタマッタ   →シルクフォーチュン→ワンダーアキュート

<7歳以上>
なし

3歳世代は1レース、4歳世代は8レース、5歳世代は15レース、6歳世代は4レース、7歳以上世代はなし。4歳世代は意外なほど少なく、今回の1~3着独占は6年ぶりのこと。一般的に層の厚さは5歳世代が飛び抜けている。
次の古馬牡牝混合平地G1、天皇賞春に大阪杯上位3頭は参戦しない模様だが、4歳世代は、菊花賞馬キセキ、同2着馬クリンチャー、阪神大賞典2着馬サトノクロニクル、大阪杯5着馬ミッキースワローらが出走予定。阪神大賞典を勝った5歳馬レインボーライン、日経賞を勝った5歳馬ガンコ、昨年2着の6歳馬シュヴァルグラン、同5着の7歳馬アルバートらは先輩の意地を見せることができるか…。

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03/30/2018

格上げ初戦馬ワンツー

クラシックディスタンスの別定G2でありながら、トリッキーな小回りコースで行なわれるせいか、たまにとんでもない決着となる日経賞。98年のテンジンショウグン(12頭立て12番人気)、00年のレオリュウホウ(10頭立て9番人気)、12年のネコパンチ(14頭立て12番人気)などの優勝は特に印象的だが、今年の連対馬もなかなかのものである。
馬連5,880円の3→7番人気決着は大波乱とまでは言えないが、なんと、勝ったガンコも2着チェスナットバレーも、準オープンを勝った直後の格上げ初戦馬。86年以降、前走が条件戦だった馬がワンツーを決めた古馬重賞(ハンデ戦を除く)は、以下の17レースしかない。

87年東京新聞杯
1着エビスジョウジ 前走900万3着
2着シンボリガール 前走1400万2着

87年根岸S
1着グレースシラオキ 前走900万1着
2着タイガールイス  前走1400万1着

88年北九州記念
1着タガジョオー  前走900万1着
2着タマモハッピー 前走900万1着

88年関屋記念
1着ヒシノリフォー 前走900万1着
2着ダイワダグラス 前走900万1着

98年ガーネットS
1着スーパーナカヤマ 前走1600万1着
2着ビーマイナカヤマ 前走900万1着

00年ステイヤーズS
1着ホットシークレット 前走1600万5着
2着タガジョーノーブル 前走1600万1着

00年中日新聞杯
1着トウショウアンドレ 前走900万1着
2着フロンタルアタック 前走1600万3着

02年アメリカJCC
1着フサイチランハート 前走1000万1着
2着スパークホーク   前走1600万1着

02年日経賞
1着アクティブバイオ  前走1600万2着
2着タップダンスシチー 前走1600万1着

02年セントウルS
1着ビリーヴ 前走1600万1着
2着パイアン 前走1000万1着

03年京都牝馬S
1着ハッピーパス 前走1600万1着
2着マイネアイル 前走1600万3着

03年カブトヤマ記念
1着ストロングブラッド 前走1600万1着
2着タケハナオペラ   前走1600万1着

04年東京新聞杯
1着ウインラディウス 前走1600万1着
2着クラフトワーク  前走1600万1着

05年アイビスSD
1着テイエムチュラサン 前走1600万6着
2着ウェディングバレー 前走1600万2着

11年関屋記念
1着レインボーペガサス 前走1600万1着
2着エアラフォン    前走1600万1着

15年ステイヤーズS
1着アルバート 前走1600万1着
2着カムフィー 前走1600万3着

18年日経賞
1着ガンコ       前走1600万1着
2着チェスナットコート 前走1600万1着

ガンコの父はナカヤマフェスタ。ステイゴールド2世サイアーとしては、オルフェーヴルに次ぐ重賞勝ち。後に続くゴールドシップ、フェノーメノにかかる期待も当然高まる。今週のG1大阪杯を勝てば、ウインブライトもその仲間入りをするだろうが、はたして…。

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03/22/2018

朝日杯連対馬連勝

牡馬1冠目の最初のトライアル重賞、弥生賞は朝日杯フューチュリティステークス1着馬が、その翌週のトライアル重賞、スプリングステークスは同2着馬が制した。
朝日杯が実質的に2歳牡馬チャンピオン決定戦になった91年以降、連対馬2頭がともに皐月賞トライアルに出走したのは、以下の11例。1頭が弥生賞を、もう1頭がスプリングステークスを勝ったのは、今年が初めて。それどころか、2頭そろってのトライアル連対すら、91年以降では初。意外な快挙である。

<1991年>
ミホノブルブン →スプリングS1着→皐月賞1着
ヤマニンミラクル→弥生賞4着

<2001年>
アドマイヤドン →若葉S3着→皐月賞7着
ヤマノブリザード→弥生賞5着→皐月賞10着

<2003年>
コスモサンビーム →スプリングS5着→皐月賞4着
メイショウボーラー→弥生賞2着   →皐月賞3着

<2005年>
フサイチリシャール→スプリングS2着→皐月賞5着
スーパーホーネット→弥生賞5着   →皐月賞10着

<2008年>
セイウンワンダー→弥生賞8着   →皐月賞3着
フィフスペトル →スプリングS3着→皐月賞7着

<2009年>
ローズキングダム→スプリングS3着→皐月賞4着
エイシンアポロン→弥生賞2着   →皐月賞11着

<2011年>
アルフレード  →スプリングS12着
マイネルロブスト→スプリングS7着→皐月賞16着

<2012年>
ロゴタイプ→スプリングS1着→皐月賞1着
コディーノ→弥生賞   3着→皐月賞3着

<2015年>
リオンディーズ→弥生賞2着→皐月賞5着
エアスピネル →弥生賞3着→皐月賞4着

<2016年>
サトノアレス →スプリングS4着→皐月賞11着
モンドキャンノ→スプリングS10着

<2017年>
ダノンプレミアム→弥生賞1着
ステルヴィオ  →スプリングS1着

上記のうち、2頭とも皐月賞本番に駒を進めたのは7例。しかし、2頭が朝日杯に続いて皐月賞でもワンツーを決めた例はまだない。現時点で世代最強と目されるダノンプレミアムと、同馬以外に先着されたことがないステルヴィオは、はたして…。

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03/15/2018

侮れない人気薄V

阪神ジュベナイルフィリーズの1~3着馬が顔を揃え、順当に1~3着を占めたチューリップ賞とは対照的に、フィリーズレビューは混戦メンバーで波乱決着。勝ったのは、前走500万平場2着の8番人気馬だった。
しかしこの勝利をフロックと断じるのは難しい。桜花賞トライアル以後の3歳牝馬限定G2またはG3を8番人気以下で勝った馬は、90年以降では以下の26頭。リバティハイツ以前の25頭うち13頭は、その後G1で掲示板に載るか、古馬重賞を勝っている。

キョウエイタップ  90年4歳牝馬特別 (9人気)→エリ女杯1着
ウィナーズゴールド 90年クイーンS  (8人気)→エリ女杯3着
ブランドアート   92年フラワーカップ(10人気)
ゴルーデンジャック 94年4歳牝馬特別 (8人気)→オークス2着・エリ女杯5着
サクラキャンドル  95年クイーンS  (8人気)→エリ女杯1着
ジョーディシラオキ 00年チューリップ賞(11人気)
マルターズスパーブ 00年フラワーカップ(9人気)
マニックサンデー  00年4歳牝馬特別 (9人気)
ニシノハナグルマ  02年フローラS  (9人気)
シンコールビー   03年フローラS  (14人気)→オークス3着
ヤマトマリオン   06年フローラS  (10人気)→東海S1着
マイネレーツェル  08年フィリーズR (11人気)→エリ女杯4着
ヴィーヴァヴォドカ 09年フラワーカップ(11人気)
ショウリュウムーン 10年チューリップ賞(9人気)→京都牝馬S1着・朝日CC1着
サウンドバリアー  10年フィリーズR (9人気)
バウンシーチューン 10年フローラS  (9人気)
ソルヴェイグ    16年フィリーズR (8人気)→函館SS1着
モズカッチャン   17年フローラS  (12人気)→オークス2着・秋華賞3着・エリ女杯1着
ラビットラン    17年ローズS   (8人気)→秋華賞4着
リバティハイツ   18年フィリーズR (8人気)

今年のフィリーズレビューは、リバティハイツだけでなく、2着のアンコールプリュも、3着のデルニエオールも前走が500万条件。これも珍しい。86年以降、前走が500万条件だった馬が1~3着を占めた3歳牝馬限定G2またはG3は、以下の8レース。リバティハイツ以前の勝ち馬7頭のうち3頭は、牝馬3冠レースを勝っている。

93年フラワーカップ
2番人気ホクトベガ→5番人気タイジュリエット→4番人気コバノフラッシュ

02年フローラステークス
9番人気ニシノハナグルマ→3番人気マイネミモーゼ→1番人気ブリガドーン

08年フラワーカップ
1番人気ブラックエンブレム→8番人気レッドアゲート→2番人気シングライクバード

11年フラワーカップ
5番人気トレンドハンター→1番人気ハブルバブル→7番人気マヒナ

12年フローラステークス
1番人気ミッドサマーフェア→2番人気アイスフォーリス→18番人気ダイワデッセー

13年フィリーズレビュー
3番人気メイショウマンボ→4番人気ナンシーシャイン→11番人気ティズトレメンダス

17年フラワーカップ
1番人気ファンディーナ→8番人気シーズララバイ→7番人気ドロウアカード

18年フィリーズレビュー
8番人気リバティハイツ→2番人気アンコールプリュ→5番人気デルニエオール

4戦目の重賞は人気薄だったが、デビューから3戦はすべて1番人気。新馬戦はルメール、前走はデムーロが騎乗。隠れた好素質馬リバティハイツがさらなる大仕事をやってのけても、まったく驚けない。

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